大学時代、働くことが怖かった

転職活動の記録

大学に入って1年以上、アルバイトができなかった。

お金に困っていたわけではない。親が必要な仕送りをしてくれていた。その意味では恵まれていた。しかし恵まれていたからこそ、社会に出るきっかけが遅れた。機会損失という意味では、恵まれていなかったとも言える。

怖かったのだ。

未知の体験に飛び込むことへの不安。人と接することへの恐れ。周りの学生は当たり前のようにアルバイトをしていた。それができていない自分への焦りと不安が積み重なる。しなければいけないと自分を鼓舞させてようやく重い腰を上げた。大学2年か3年の頃だったと思う。

しかし、アルバイト応募の苦労は続いた。

電話をかけるたびに、ものすごく勇気が要った。毎回だ。何を言うか頭で考え、相手の態度を想像して不安になり、自分を奮い立たせようとする。そのぐるぐるが止まらず、実際に電話するまでにかなりの時間とエネルギーを使っていた。電話をかけ終えるだけで、すべての問題を解決したかのようなぐったり感があった。アルバイトの応募電話が、当時の自分にとって人生の大きな問題だった。

今振り返ると、情けないと感じる部分もある。実際に応募できずに終わったアルバイトも何度かあった。そのたびに自己嫌悪になった。

50歳になった今も、転職活動で、応募を電話でするとき、応募ボタンを押すとき、面接の前日、似たような感覚が残っている。もともと警戒心が強く、慎重な性格だ。50歳になっても、そう簡単には変わらないものだ。(笑)


筆者:みねと|遠回りした50歳の「仕事」と「お金」

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