友達は、一人だけ

日常・くらし

友達は一人だけだ。

昔の職場で知り合った、年の離れた人だ。すでに仕事は引退している。年齢も立場も違うが、自分にとっては数少ない友達の一人、というより、たった一人の友達だ。

会う機会も話す機会も、そう多くはない。それでも、転職活動のことはほぼ正直に話している。

仕事から離れると連絡を取らなくなる。多くの人がそうだと思う。自分もこれまでの仕事がらみの付き合いでは、たいていそうだった。しかし、この人とだけは続いている。話しやすいし、会うことは少なくても、つながりを保っていたいと感じたからだ。

連絡はたいてい自分からだ。相手から来ることはほとんどない。それでも、こちらから連絡すれば応じてくれる。自分から動いて距離を保つ。それが自分には自然なのだと思う。

ただ、アドバイスを求めているわけではない。年上だから頼りにしている、というのとも違う。ただ聞いてもらう。ときには、こちらが聞いてあげる。そして近況を報告する。それくらいの距離感だ。

話していると、いつのまにか脱線して全く別の話になることも多い。そして気づけば、自分が話すはずだったのに、相手の話を聞いてあげる側になっている。その人は話すのが好きなのだ。(笑)

うまくアドバイスをもらうことより、ただ話せる相手がいること。聞いてもらえること。気づけば聞き役にまわっていること。そのやり取りそのものに、意味があるのだと思う。

友達は一人だけだ。少ないとは思う。それでも、その一人がいてくれることは、ありがたいと思っている。


筆者:みねと|遠回りした50歳の「仕事」と「お金」

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